【9月8日 AFP】パキスタン軍は7日、同国北西部で行われた軍事作戦に国産の無人機を初めて投入し、イスラム過激派の戦闘員3人を殺害したと発表した。

 パキスタンは今年3月、レーザー誘導ミサイルの発射能力を備えたドローン「ブラク(Burraq)」の試験飛行に成功したと発表し、無人機の技術を保有する国々はわずかとされているが、その一つとなった。ある専門家は今回の作戦について、同国の防衛能力にとって「重要な進展」だと評した。

 アフガニスタンと国境を接する北ワジリスタン(North Waziristan)の部族地域内に位置するシャワル渓谷(Shawal Valley)では、パキスタン軍が大規模な軍事作戦を今年6月に開始して以来、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)との間で激しい戦闘が繰り返されている。

 だが、この地域はジャーナリストの立ち入りが禁止されており、軍の発表を独自に確認することは不可能な状況となっている。

 米シンクタンク「ニュー・アメリカ・ファウンデーション(New America Foundation)」発表の報告書によると、これまでのところ、米国、イスラエル、英国、パキスタンが、武装無人機を戦闘に投入しているが、パキスタンと対立するインドなど他にも数か国が、独自に無人機の開発を進めているとされる。(c)AFP