【9月8日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は7日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第5シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は6-4、1-6、6-3、6-4でドナルド・ヤング(Donald Young、米国)に勝利し、準々決勝に駒を進めた。

 全仏オープンテニス(French Open 2015)覇者のワウリンカは、次戦で第15シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)と対戦する。

 ワウリンカは今大会で初めてセットを落としたものの、四大大会(グランドスラム)で初の8強を目指していた世界ランク68位のヤングを退け、グランドスラム最近9大会で8回目となるベスト8入りを果たした。

 ワウリンカは落とした第2セットを振り返り、「あのセットは素早い展開で、精神的に追いつけなかった」とコメントした。

「少し落ち着いたらアグレッシブに行けるようになり、脚も良く動くようになった」

 一方、今大会で2セットダウンからの勝利を2度も記録し、2008年大会のギル・ミュラー(Gilles Muller、ルクセンブルク)以来の快挙を成し遂げたヤングだったが、それまで2セットダウンの試合では17連敗を喫しており、これでトップ10選手との通算対戦成績も3勝18敗になった。

 ワウリンカは、「彼には観客という味方がいて、僕にとってはたしかに厳しい試合だった」としながらも、「雰囲気は素晴らしかった」と語っている。

 ワウリンカはこれでヤングとの通算対戦成績を2勝1敗としている。2011年大会ではフルセットの末に敗れたものの、その6週間後に行われた上海マスターズ(2011 Shanghai Rolex Masters)で雪辱を果たしている。

 ワウリンカはまた、優勝した全仏で話題となった格子柄のズボンを今大会で着用していないことについて、「あのズボンは、もう二度とはかないと思う」とした上で、「もし欲しいのであれば、ミニショーツならあるよ」と語った。(c)AFP