【9月7日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は6日、各地で予選が行われ、グループBのウェールズはイスラエルと0-0で引き分け、歴史的な予選突破は今節では決まらなかった。

 1958年のW杯スウェーデン大会以来となる、主要国際大会出場を目指すウェールズは、ここまで予選無敗でグループB首位に君臨しており、この試合に勝利すれば文句なしに突破が決まるはずだった。

 しかし、ウェールズは試合を支配しながらも、最後までイスラエルのGKオフィル・マルシアーノ(Ofir Marciano)の牙城を崩すことができず、フラストレーションのたまるスコアレスドローに終わった。

 そして、2位のベルギーが1-0でキプロスに勝利したため、ウェールズがグループ2位以内を確定させるには、あと勝ち点1が必要となった。フランスで行われる本大会出場をかけて、ウェールズは10月に敵地でボスニア・ヘルツェゴビナと、本拠地で格下アンドラと対戦する。

 ウェールズのクリス・コールマン(Chris Coleman)監督は、「雰囲気は素晴らしかったし、私たちにはあと2試合が残っている。グループはわれわれの手の中にある。イスラエルとベルギーは追わなくてはならない立場だ」とコメントした。

 コールマン監督はまた、後半に「明らかな」PKの場面があったものの、エイサン・ティビ(Eytan Tibi)のハンドが見過ごされたと話している。

 ギャレス・ベイル(Gareth Bale)のヘディングシュートで3日のキプロス戦に勝利し、歴史的な夜の舞台を整えたウェールズは、この日の相手イスラエルが、1958年のW杯出場を決めた対戦相手だったことや、勝利すればFIFAランキングが4位まで上昇する可能性があったこともあり、高いモチベーションで試合に臨んだ。

 しかし、ウェールズはベイルが不発に終わり、公式戦5戦連続無失点の記録を達成するにとどまった。それでもチームが、自力突破を決められる状況にあることには変わりはない。(c)AFP/Tom WILLIAMS