【8月15日 AFP】米大リーグ(MLB)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のジョン・ファレル(John Farrell)監督が14日、1期の悪性リンパ腫と診断されたことを明かし、治療のためにチームを離れると発表した。

 就任初年度の2013シーズンに、レッドソックスをMLBワールドシリーズ制覇に導いたファレル監督は、残りのシーズンをトーリ・ロブロ(Torey Lovullo)アシスタントコーチに任せるという。

 レッドソックスは現在、50勝64敗でア・リーグの最低勝率を記録している。

 53歳のファレル監督は、18日から病院で9週間の治療プログラムを開始するとしており、現段階では「治療が十分可能」だと述べている。

 デトロイト(Detroit)でヘルニアの手術を受けた際、悪性腫瘍が見つかったというファレル監督は、「見つかって本当に幸運だったと心から思っている」とすると、「限局性のものだし、治療は高確率で可能だ」とコメントした。

 野球界で一番に反応したのは、ライバル球団のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)で、ツイッター(Twitter)に「レッドソックスのジョン・ファレル監督が、早く完治することを願っている」と投稿した。

 ファレル監督は、2007年から2010年までレッドソックスで投手コーチを務め、2011年から2012年までトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)で指揮を執ると、2013年に指揮官に就任したレッドソックスでワールドシリーズ制覇を経験した。

 ファレル監督は、来シーズンにチームへ復帰する意向で、打線を支えるデビッド・オーティス(David Ortiz)も、「彼を全力でサポートしたい。彼がいつも僕らにやってくれているようにね」とコメントしている。(c)AFP