【8月12日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)は11日、男子シングルス1回戦が行われ、メンターであるレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)の目が光る中、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は6-3、4-6、6-4でフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)に勝利した。

 四大大会(グランドスラム)を2度制している34歳のヒューイットは、正式な立場ではないながらも、20歳のキリオスを指導している。また、今大会ではダブルスでペアを組んだ。

 しかしキリオスは、この関係がフレキシブルで流動的だと話しており、来年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)を最後に現役を引退するヒューイット自身も、今大会では自分の試合が一番の仕事になる。

 15本のサービスエースを決めるなど、約1時間35分でベルダスコとの初対戦を制したキリオスは、「最初に言っておくが、彼(ヒューイット)は僕のコーチではない」と話した。

「もっとメンター的な存在だ。レイトンは、家族と過ごしたりキャリアに費やしたりする時間を犠牲にして、僕とタナシ(コキナキス〈Thanasi Kokkinakis〉)を支えてくれる優しい人だ。どれくらい続くか分からないけど、最高の助けになっている」

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)で数々の問題行動を起こしたキリオスは、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)でワールドグループ準々決勝のカザフスタン戦に出場し、シングルスで敗れて以降は実戦から離れていた。

 キリオスはこの日、「レベルの高い選手に勝てて満足している」とコメントすると、2回戦で対戦する全仏オープンテニス(French Open 2015)覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)について、「スタンは信じられないようなテニスをしている。フォアハンドとバックハンドのどれを取っても強い。コートで自分のプレーをして、どうなるかだね」と表現した。(c)AFP