【8月9日 AFP】フランス・リーグ1、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)のマルセロ・ビエルサ(Marcelo Bielsa)監督が8日、カーン(SM Caen)に0-1で敗れた15-16シーズン開幕戦終了後に辞任した。 

 ビエルサ監督は、試合後の記者会見で「マルセイユの指揮官というポストから下りる」と発表している。

 60歳のビエルサ監督は、メキシコ代表の監督に就任するのではないかとうわさされており、クラブ側は指揮官の不透明な去就がチームに与える影響を危惧していた。

 2014年5月にマルセイユの指揮官に就任したビエルサ監督は、ホームで精彩を欠いた開幕戦で敗れたあと、突然辞任を表明した。

 昨季のリーグ戦でチームを4位に導いたビエルサ監督は、「私はここでの仕事を終えた。国に帰る」とコメントした。

「試合中、または日々の暮らしにおいて、いつも支持してくれたファンには感謝している」

 ビエルサ監督はまた、サイン直前だった2017年までの契約の詳細を変更したクラブに対し、「落胆し、失望している。私はクラブ内における不安定な立場を受け入れることはできない」と批判している。

 守護神のスティーヴ・マンダンダ(Steve Mandanda)は「大打撃だ」とコメントし、ビエルサ監督の辞任に大きなショックを受けている。

「7日の記者会見まではすべてが順調だった。すべてにおいて前向きな状況だった」

「彼はクラブにとって重要な存在だった。選手は失望している。真相は不明だ。何が起きているのか分からない。だがわれわれは彼の決断を尊重する」

 マルセイユは昨季、開幕10試合で8勝を挙げる好スタートをみせていたが、最終的には優勝したパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に勝ち点14差をつけられ、リーグ4位に終わった。(c)AFP/Elliot RICHARDSON