【7月28日 AFP】昨シーズン終了後にイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)を退団したディディエ・ドログバ(Didier Drogba)が27日、米メジャーリーグサッカー(MLS)のモントリオール・インパクト(Montreal Impact)に加入した。今回の移籍では、シカゴ・ファイアー(Chicago Fire)がインパクトにドログバ獲得の権利を譲渡し、コートジボワール出身のストライカーの加入が決まった。

 37歳のドログバは、カナダでの労働許可証と国際移籍証明書が発行され次第、チームに合流することになる。また、年俸約300万ドル(約3億7000万円)の18か月契約と報じられている。

 インパクトのジョーイ・サプト(Joey Saputo)会長は、「ディディエ・ドログバをインパクトに迎えるのは光栄なことです」とすると、「彼と交わした最初の会話から、モントリオール(Montreal)でプレーしたいという熱意が伝わってきた。クラブ史上最も大事な日々の一つになるし、すべての面でクラブに恩恵がある」と語った。

 2004年から2012年の8シーズンと、昨季の計9シーズンをチェルシーで過ごしたドログバは、同クラブで4度のリーグ制覇を経験し、FAカップ(FA Cup)で4回、リーグ杯で3回の優勝に貢献した。

 インパクトのニック・デ サンティス(Nick De Santis)副会長は、「彼はキャリアを通して多くの人に影響を与えてきた。今後も、インパクトのユニホームを着てそれを続けていくだろう」とコメント。「彼ほどに大きな選手なら、われわれのクラブを成長させてくれる。彼は今までもリーダーを務め、キャリアを通してチャンピオンに君臨してきた」と太鼓判を押した。

 バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と対戦した欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝で、勝利を決めるPKを成功させたドログバは、チェルシーに初の欧州制覇をもたらした。

 インパクトのアダム・ブラズ(Adam Braz)テクニカルディレクターは、「欧州のトップレベルで、ストライカーとしての質を見せつけた」とドログバを評し、「ゴール前での感性、経験、そしてリーダーシップは、すべてチームの力になるだろう」としている。

 中国スーパーリーグ(1部)の上海申花(Shanghai Shenhua)で11試合に出場し8得点を挙げたドログバは、その後、トルコ1部リーグのガラタサライ(Galatasaray)で20得点を記録している。

 また、2002年から12年間はコートジボワール代表として母国に貢献。W杯に3度出場し、通算66得点を挙げた。(c)AFP