【7月27日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は26日、エチオピアに到着し、2日間の同国訪問を開始した。米大統領がアフリカで2番目に人口の多い同国を訪れたのは初めて。

 米大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)はケニアの首都ナイロビ(Nairobi)から北に向けて短時間飛行し、エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)の国際空港に着陸。オバマ大統領は、空港でエチオピアのハイレマリアム・デザレン(Hailemariam Desalegn)首相の出迎えを受けた。

 今回の訪問では、主要な戦略的同盟国だが民主主義と人権の問題で批判もされているエチオピア政府との会談が行われる。オバマ大統領はまたアフリカ大陸の54か国が加盟するアフリカ連合(African Union)本部で米大統領として初めて演説する予定。アフリカ連合本部の建物は中国が建設した。

 エチオピアは、ケニア同様、ソマリア人主導の国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派組織アルシャバーブ(Shebab)に対する戦闘の最前線に立っている。両国はともに、米国の支援を受けたアフリカ連合軍の一部としてソマリアに軍隊を派遣しており、安全保障分野で米国の主要なパートナーとなっている。(c)AFP