【7月20日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、米国遠征のため到着したロサンゼルス(Los Angeles)でリオネル・メッシ(Lionel Messi)らスター選手を休養させたことについてわびることはなかった。

 米遠征初戦となるメジャーリーグサッカー(MLS)、ロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)との21日の試合を控え、FCバルセロナは19日にロサンゼルス入りした。

 市内のホテルで多くのファンからの歓迎を受けた直後、会見に臨んだエンリケ監督は、メディアからメッシやネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)といったスター選手をこういったファンたちにみせる義務があるのではないかとの質問を受けた。

 指揮官はこれに対し、そういった選手たちをしっかりと休ませることが自身の第一の務めだと語った。

「その答えはシンプルだ。永遠とも思えるシーズンから回復するために、われわれは選手たちに必要最低限の休暇を与えなければならない」

 エンリケ監督は、コパ・アメリカ(2015 Copa America)に出場したメッシ、ネイマール、GKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)、ハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)、ダニエウ・アウベス(Daniel Alves)に遠征帯同メンバーから外している。

「肝心なことは、彼らには休みが必要ということだ」

 欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)王者のバルセロナは、インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)の一環として、ギャラクシー戦の後、25日にサンフランシスコ(San Francisco)でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦、28日にワシントン(Washington D.C.)でチェルシー(Chelsea)戦、さらに8月2日にはイタリア・フィレンツェ(Florence)でフィオレンティーナ(Fiorentina)戦に臨む。

 しかし、他の指揮官と同様にエンリケ監督は、遠征やそれに付随する細々としたことが練習時間を削ってしまうと考えている。

「指揮官としては、遠征はむしろしたくない。素晴らしい国かもしれないし、旅行も良いものかもしれないが、時差で反動が出る場合もある。練習の回数も減り、チームに悪影響が出ることもある」

(c)AFP