【7月19日 AFP】昨年10月に行われたフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の日本GP(Japan Grand Prix 2014)決勝でクラッシュを起こし、頭部を負傷したあと9か月昏睡状態だったフランス人ドライバーのジュール・ビアンキ(Jules Bianchi)選手が17日、死去した。この訃報を受け、F1界は喪に服している。

 ビアンキ選手は、1994年のアイルトン・セナ(Aryton Senna)氏以降では、初めてレース中のアクシデントが原因でなくなったF1ドライバーとなった。

 マルシャ(Marussia F1 Team)の若き才能あるドライバーの死に、しのぎを削ったライバルや政界から哀悼のコメントが寄せられた。

■フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領

「フランスのモータースポーツ界は、その大きな望みの一つを失った」

FOAのバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長

「才能を備えた好人物がいないことを寂しく思うことになるだろう。二度とこういったことを起こしてはならない」

■メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton

「みんな、今日は悲しい、悲しい日だ。ジュールの愛した人のために祈ってもらいたい。ジュールよ安らかに。神のご加護を」

■マノー(Manor、旧マルシャ)チーム代表のジョン・ブース(John Booth)氏

「ジュールを失ったことを受け入れた今朝のチーム内の大きな悲しみは言葉で表すことができません。彼はわれわれ全員に消すことのできないものを残していきました。彼はこれからもチームが達成したもののすべて、前進するための努力の一部であり続けます」

 2013年にマルシャに加入したビアンキは、34レースに出場し、チーム史上最多となる2ポイントのチャンピオンシップポイントを手にしている。(c)AFP