【7月14日 Relaxnews】英国で、小売業の大型店舗の日曜日の営業時間延長が許可される見込みとなった。台頭するオンライン・ショッピングや、仏パリ(Paris)や米ニューヨーク(New York)など世界的観光地との競争に対応する措置だ。

 ジョージ・オズボーン(George Osborne)英財務相は今月7日、日曜日の小売店営業時間に関する規制は、各地方自治体やその首長に決定を委ねたいと述べた。

 1994年に制定された英国の従来法では、売り場面積280平方メートル以上の大型店舗の日曜日の営業は、午前10時~午後6時の間の6時間以内に限定されている。一方、例えば米ニューヨークでは、日曜日の営業にも規制がない。

 オズボーン財務相は、2012年のロンドン五輪の期間中にこの制限を一時緩和した際には、目抜き通りやショッピングモールでの需要が高まっていることが確認できたと述べつつ「全国どの地域でも当てはまるとはいえない。決定は各自治体首長や当局に任せたい」としている。

 一方、英コンビニエンスストア協会(Association of Convenience StoresACS)は、今回の改定で小規模の店が廃業に追い込まれかねないと反発している。ACSのジェームズ・ローマン(James Lowman)氏は「既存の日曜営業法は、消費者、店舗従業員、小規模店舗、家族のバランスが取れ、大衆からは支持されている」と述べている。(c)Relaxnews/AFPBB News