【7月8日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は7日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第4シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は6-3、6-7、6-2でココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe、米国)に勝利し、第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と対戦する準決勝へ駒を進めた。

 シャラポワは、2時間45分でノーシードのバンダウェイを退け、4年ぶり5度目の4強入りを果たした。

 それでもこの日、世界ランク4位のシャラポワは、バンダウェイのサーブを受けるとき、構えに入ってからも動いていたとする指摘を受け、後味の悪い形で試合を終えている。

 23歳のバンダウェイは、試合中に審判に対して抗議したほか、試合後の記者会見でも、シャラポワがスポーツマンシップを無視した行動を取ったと批判した。

「(審判は)サーブのモーションのときに(シャラポワが)動いていたことを否定した。私は確実に違うと主張した。第2セットの終わりにかけて、私は審判に言ったんです。マリアに話しかけるのが怖いなら、私がやってあげると」

「私がサーブのモーションに入ったときに動き続けるのは、スポーツマンシップにのっとっていないと思う。できるだけフェアにプレーしたいんです」

 しかしシャラポワは、おかしなことは何もしていないと強調している。

「これが現実よ。彼女の発言に対して、私は何かを言い返すつもりはない」

 センターコートでプレーしたシャラポワは、10度のダブルフォールトと23個のアンフォーストエラーを犯すなど、ベストの状態とはほど遠く、ウイナーも20本にとどまった。

 それでも、四大大会(グランドスラム)を5度制している強豪は、その中でもなんとか勝つ方法を探し、メジャーで通算20度目の4強入りを決めた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS