【6月28日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2015)第8戦のオランダGPは27日、 MotoGPクラスの決勝が行われ、モビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)が優勝し、総合順位でも後続を引き離した。

 ポールポジションからスタートしたロッシは、レースのほとんどを支配したが、最後の7周でレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が猛攻を仕掛けた。

 ロッシはショートカットでマルケスの追い上げをかわし、シーズン3勝目、キャリア通算111回目の優勝を飾ると、マルケスをわずか1.242秒上回ったことについて、「今週は接戦が続いていたから重要な勝利になった」とコメントした。

「ポールからスタートして、レースを通して攻めた。なかなか厳しいペースだったと思うけど、マルケスが追い上げてきた。あらゆる手を尽くしたし、最後の2周は力強く走りきった」

 オランダGPは、1949年の第1回大会から一度も休むことなくTT・サーキット・アッセン(TT Circuit Assen)で開催されており、ロッシはMotoGPクラスで7回、全カテゴリーでは9回の優勝を飾っている。

 2009年以来の総合優勝を目指すロッシは、チームメートのホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo、スペイン)に10ポイント差をつけて首位に立っている。

 一方、このところ不調が続いていたマルケスは、優勝にあと一歩まで近づき、表彰台入りできたことに満足していると話した。

「一番大事なのは、勝つために戦える状態に戻ったこと」

「最終シケインを完璧に攻略しようということに集中していた。スペースをなくすためにバイクをどこにつければ良いのかは分かっていたけど、まさか彼(ロッシ)がショートカットするとは思わなかった」

「最終的には僕らが勝ったという気がしているし、5ポイントなんて気にならないさ」

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