【6月26日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)は、「アメリカ人アッザム(Azzam the American)」の異名で知られた米国人メンバーで広報官のアダム・ガダーン(Adam Gadahn)被告が今年初めに米国の空爆で死亡していたことを明らかにした。米民間情報機関「SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)」が25日、伝えた。

 アルカイダの英字誌「リサージェンス(Resurgence、復活)」の特別号が、ガダーン被告は米軍が今年1月に実施したとみられるパキスタンのアルカイダ施設の空爆で死亡したと報じたという。

 米カリフォルニア(California)州でヤギを飼育する農家に育ったガダーン被告は10代でデスメタルファンとなり、のちに過激なイスラム思想に傾倒していった。

 アルカイダのメンバーとなってからは母国である米国批判や米本土攻撃を扇動する発言を繰り返し、同組織の世界的な「聖戦」戦略における重要人物の1人として認識されており、米国が国家反逆罪などで起訴していた。(c)AFP