【6月22日 AFP】(一部更新)アフガニスタンの首都カブール(Kabul)にあるアフガニスタン議会が22日、旧支配勢力タリバン(Taliban)の襲撃を受け、地元警察と国連(UN)によると民間人の女性1人と子ども1人の計2人が死亡した。

 現場では複数の爆発や銃撃戦が発生。地元テレビは、議員らが安全な場所を求めて逃げ惑う混沌とした様子を生中継した。事件は約2時間後、爆発物を積んだ車で自爆した1人を含むタリバン側の戦闘員7人全員が死亡し、終結した。

 最初の爆発は、大統領が指名した次期国防相が議会で紹介される直前に発生。建物からは煙が上がった。当局によると、戦闘員らは車爆弾を爆発させた後、議会の建物内に侵入を試みたものの撃退され、付近にあった建設中の建物に陣取った。

 内務省副報道官はAFPの取材に対し、「今回の襲撃は終結した。関与した襲撃犯は7人で、1人が議会の建物近くで車を爆発させ、その後6人が付近の建物に侵入したが、治安部隊によって殺害された」と語った。保健省によると、女性5人と子ども1人を含む31人が負傷。一方、議員たちは全員が避難し無事だった。

 タリバンは4月後半から同国全土で「春の攻勢」を展開し、政府や外国人を標的とした攻撃を繰り返している。今年の被害規模は、過去10年で最悪のものになると予想されている。(c)AFP