【6月21日 AFP】サッカーブラジル代表のドゥンガ(Dunga)監督は20日、4試合の出場停止を受けたネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)への処分に異議申し立てを行うかを、法律の専門家が検討していると明かした。この処分により主将のネイマールは、コパ・アメリカ(2015 Copa America)にこれ以上出場することが不可能となっている。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)は、コロンビアの選手に頭突きを見舞おうとして処分を受けた23歳のネイマールが、不当に大会から追われたと、改めて主張した。

 昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)での悲劇から立ち直り切れていないブラジル代表は、チームの鍵を握るネイマールへの処分に動揺しており、CBFは異議申し立てへの道を模索している。

 21日に行われるグループC最終戦のベネズエラ戦を控え記者会見に臨んだドゥンガ監督は、「CBFの法律の専門家が、ネイマールに対する処分について対応することになる」と明かした。

「われわれに都合が良いことや、不利になることを求めていない。公平であってほしいだけだ。大会に出場している全選手に対して平等な判断を下してほしい」

 CBFのカルロス・エウジェニオ・ロペス(Carlos Eugenio Lopes)法務部長は、「この(処分の)判断は普通ではない」と述べている。

 南米サッカー連盟(CONMEBOL)は当初、コロンビア戦で1試合2枚のイエローカードを受けたネイマールに対して1試合出場停止の仮処分を下していた。その後、レッドカードを受けた後ピッチを去る際に、ネイマールが審判団らに抗議を行ったことを受けて処分は4試合の出場停止に増加された。

 それでも、ブラジル国民の大半はこの処分を受け入れているという。ランセネット(Lancenet)が発表した世論調査によると、回答者の67パーセントが4試合の出場停止に賛成している。

 グループCは全チームが1勝1敗となっており、ブラジル、コロンビア、ペルー、ベネズエラが横一線となっている。(c)AFP