【6月19日 AFP】警視庁は18日、日本で麻薬指定されている鎮痛剤を無許可で米国から輸入したとして、トヨタ自動車(Toyota Motor)常務役員で米国籍のジュリー・ハンプ(Julie Hamp)容疑者(55)を、麻薬取締法違反の疑いで逮捕した。

 ハンプ容疑者が輸入したとされるのは、「オキシコドン」と呼ばれる薬物。鎮痛剤として使われることもあり、医師の処方箋があれば日本に持ち込むことは可能だが、郵送は認められていない。

 小包は6月8日付で米国から発送され、11日に成田空港に到着した。報道によると、小包には「ネックレス」との内容記載があり、中にはアクセサリーと錠剤が入った複数の小箱が入っていた。薬物を隠すためだったと警察はみている。警察によれば、ハンプ容疑者は逮捕時、「麻薬を輸入したとは思っていない」と容疑を否認したという。

 ハンプ容疑者は今年、トヨタ自動車の広報担当役員に就任。外国人としては最も高位の職員となったばかりだった。(c)AFP