【6月9日 AFP】米陸軍は8日、同軍の公式ウェブサイト「Army.mil」がハッカー攻撃を受けたと明らかにした。ハッキングを受け、米陸軍はこのウェブサイトを一時的に閉鎖した。

 このウェブサイトは一般向けの基本情報を掲載したもので機密情報や個人情報は含まれておらず、この攻撃による情報流出はないという。

 シリアの親バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権の「シリア電子軍(Syrian Electronic Army)」が「お前たちの指揮官は戦闘で死なせるために人びとを訓練していることを認めた」と米国を非難するメッセージを残してハッカー攻撃を実行したと表明し、ツイッター(Twitter)でもメッセージを流した。

 シリア電子軍は、これまでにもシリア政府軍に対抗する反政府武装勢力を批判し、ハッカー攻撃やサービス妨害攻撃を行ってきた。近年では各国メディアも攻撃対象とし、AFPの写真サービスのツイッターアカウントがシリア電子軍にハッキングされたこともある。2013年には、米ホワイトハウス(White House)が攻撃されたとの偽情報を流し、米株式市場が一時的に下落した。(c)AFP