【6月4日 AFP】太陽エネルギーのみで世界一周飛行に挑戦中の次世代ソーラー飛行機「ソーラー・インパルス2(Solar Impulse 2Si2)」は、悪天候のため緊急着陸した名古屋に少なくともあと1週間は足止めされる見込みだ。パイロットのアンドレ・ボルシュベルク(Andre Borschberg)氏が3日夜、名古屋で記者会見し明らかにした。

 ソーラー・インパルス2は愛知県営名古屋空港に着陸後、突風のため、左主翼の後縁部に取り付けた機体の回転を制御する可動翼(補助翼)を損傷した。ボルシュベルク氏は「修理に1週間はかかるだろう」と述べた上で、「損傷は小さい。たいした問題ではない」と説明した。

 ソーラー・インパルス2は、持続可能エネルギーの利用促進プロジェクトの一環として世界一周飛行に挑戦中。全12区間中最長となる中国・南京(Nanjing)から米ハワイ(Hawaii)までの8500キロを6日6晩、ノンストップで飛行する予定だったが、1日夜、天候不良のため名古屋空港への着陸を余儀なくされていた。

 プロジェクト発起人でパイロットの1人のベルトラン・ピカール(Bertrand Piccard)氏は、マイクロブログのツイッター(Twitter)に「名古屋に#Si2と滞在している。われわれのプロジェクト『#futureisclean』を日本に紹介する絶好の機会だ」と投稿している。(c)AFP