【6月4日 AFP】イラク北部ハウィジャ(Hawijah)で3日、米軍主導の有志連合による空爆が行われ、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の最大級の自動車爆弾製造工場の一つが完全に破壊された。当局者らが明らかにした。

 空爆はハウィジャへの入口に位置する施設を直撃。ISはこの施設で自動車に爆発物を取り付け、同組織が最大の破壊戦術兵器とする、自動車爆弾を製造していた。

 この施設には戦車や軍用車両ハンビー(Humvee)、大量の爆発物があり、あるイラク軍幹部は「イラクとシリアで最大の工場」と述べた。

 この軍関係者によると、空爆で多数のISの死傷者が出た他、民間人にも死傷者が出たという。

 キルクーク(Kirkuk)の治安委員会の副委員長は攻撃の詳細を確認し、ISと民間人ともに多くの死傷者が出たと述べた。

 イラク当局は、米軍主導の有志連合が空爆を実施したと発表した。また有志連合もハウィジャ付近の「車載即応爆弾(VBIED)施設」への爆撃を実施したとの声明を出し、イラク当局の発表を裏付けた。(c)AFP