【5月23日 AFP】仏パリ(Paris)郊外のマルセラン・ベルテロ(Marcellin-Berthelot)高校で21日、同国の風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)を支持する内容の校内新聞を発行したことで殺害の脅迫を受けた生徒を支援する集会が行われ、教師や他の生徒らが参加した。

 教育当局はこの学校の警備を強化する方針を示している。同校の警備を強化し、「必要と判断されれば」警察が生徒らを保護するため特別警戒にあたるという。

 ルイ(Louis)君(17、名字は非公開)は今年1月、イスラム過激派の男2人によるパリのシャルリー・エブド本社襲撃事件を含め、計17人が殺害された過激派による一連の事件を受けて、校内新聞の特集号を発行した。タイトルを「Jesuis Charlie(私はシャルリー)」として、詩や意見記事、イラストなどを掲載した。ただし、シャルリー紙に掲載されたイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画は載せなかった。

 脅迫状が送りつけられたことで、ルイ君は精神的に大きなショックを受けており、今月初めに送られてきた脅迫状は「最後通告のようだった」と話している。脅迫状はこれまでに7通届いており、うち2通には弾丸が同封されていた。

 警察は脅迫状に関する調査を開始している。

 シャルリー紙のリス(Riss)編集長はルイ君への支持を表明。こうした脅迫を受けた人は保護されなければならないと訴えている。(c)AFP