【5月19日 AFP】中国で、合成ドラッグを密造していた一味に、ドラッグの製造方法を有料で提供していた疑いで、元大学教授(50)が逮捕された。国営メディアが19日、報じた。覚せい剤を密造する元高校教師を描いた米人気ドラマ「ブレイキング・バッド(Breaking Bad)」さながらの事件だ。

 中国のニュースサイト、チャイナ・ビジネス・ニュース(China Business News)によると、名字を「ルー」というこの元大学教授は、メタンフェタミンに似たドラッグ「メトカチノン」の製造方法を知っており、それを密売業者に提供していた。ルー容疑者は2013年に密売業者のチェン容疑者と組むまでは、陝西(Shaanxi)省の省都・西安(Xian)の大学に化学の教授として勤務していたという。

 国営新華社(Xinhua)通信によれば、ルー容疑者はドラッグ製造工場に関与していた他の16人とともに逮捕された。警察は昨年5月に陝西省の工場で、メトカチノン128キロとその原料2トンを発見。その後、チェン容疑者を含む7人の身柄を拘束した。(c)AFP