【5月17日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)の空港付近で17日朝の道路が混雑する時間帯に、外国治安部隊の車列を狙った同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)の自爆攻撃があった。この攻撃で欧州連合(EU)アフガニスタン警察ミッション(EUPOL)の要員1人を含む3人が死亡し、少なくとも18人が負傷した。当局者らが明らかにした。

 カブール警察のスポークスマンがAFPに語ったところによると、実行犯は午前9時(日本時間同日午後1時30分)ごろ、外国治安部隊の車列を狙って乗用車を爆発させた。これまでに女性2人が死亡、18人が負傷したことが確認されている。スポークスマンは、これらの死傷者は全員民間人だと述べ、負傷者に子ども3人が含まれていると付け加えた。

 一方、EUPOLのアジズ・バサム(Aziz Basam)上級報道官は、同ミッションの要員1人が死亡したと述べた。上級報道官はAFPに対し、「現時点で言えるのは、攻撃当時に現場にはEUPOLの車両が2台あり、乗っていた外国人要員1人が死亡したことのみだ」と語り、死亡した要員の国籍も明らかにしなかった。

 また、EUPOLは別の声明で、車内にいた要員3人が負傷したものの、命に別条はないもようだと発表した。

 タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はツイッター(Twitter)に「カブール空港のゲートの近くで外国の治安部隊を狙った自爆攻撃を実施した」と書き込み、犯行を認めた。

 カブールでは13日夜、外国人客に人気の宿泊施設がタリバンに襲撃され、主に外国人の14人が死亡したばかりだった。(c)AFP/Shah MARAI