【5月18日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2015)第5戦のフランスGPは17日、ル・マン(Le Mans)のブガッティ・サーキット(Bugatti Circuit)でMotoGPクラスの決勝が行われ、2度の年間王者に輝いているモビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のホルヘ・ロレンソ(Jorge Lorenzo、スペイン)が2大会連続の優勝を飾った。

 28歳のロレンソは、チームメートで現在首位のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)を2位に抑えたものの、ロッシはこれで9大会連続の表彰台入りを果たしている。ロレンソにとっては、ル・マンで3年ぶりの優勝になった。

 3位には、ドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)が入り、開幕5戦で4度目の表彰台入りとなった。

 10度目の王座獲得を目指すロッシは、現在102ポイントで総合首位。ロレンソには15ポイント差、ドビツィオーゾには19ポイント差をつけている。

 ここ2年はタイトルを総なめにしていたレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)だが、この日も4位に終わり、ドゥカティのアンドレア・イアンノーネ(Andrea Iannone)を抑えるにとどまった。総合順位では、ロッシと33ポイント差の4位となっている。

 キャリア通算56勝目を挙げたロレンソは、「良いスタートを切って、それからはアンドレアとの厳しい戦いになった」と振り返った。

「バレンティーノが2位につけているのを見て、彼の速度が脅威になることを知っていたから、なんとか追い払ったよ」

 7番グリッドでスタートしたロッシは、バイクに改造を加えるというギャンブルが奏功したことに歓喜した。

 36歳のロッシは、「良い気分だ。ギャンブルに成功したからね」と語っている。

「グリッドの位置から見て、やらなきゃいけないことはたくさんあったけど、バイクに変更を加えたおかげで、良いスピードが出た」

 その豊かな想像力から「ザ・ドクター」の愛称を持つロッシは、「でも、ホルヘは速すぎた。良い結果だとは思うけどね。堅い走りができた」と締めくくった。(c)AFP