【5月12日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke04)は11日、ケルン(1. FC Cologne)戦に敗れ、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)出場権獲得に暗雲が立ちこめている状況を受け、ケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)とシドニー・サム(Sidney Sam)との契約を解除し、マルコ・ヘーガー(Marco Hoeger)に対しては、練習への参加を禁止した。

 ロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)監督率いるシャルケは、ケルン戦での0-2の黒星を含め、ここ8試合で1勝という厳しい戦績で、リーグ6位に後退した。

 欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)ではベスト16入りを果たしたシャルケだが、来季についてはヨーロッパリーグ出場も危ぶまれている。

 ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)の足音がそこまで迫る中、シャルケは、SCパーダーボルン07(SC Paderborn 07)、ハンブルガーSV(Hamburger SV)という下位チームとの試合を残している。

 シャルケがトップ6を逃せば、非難の矛先は間違いなくディ・マッテオ監督とホルスト・ヘルト(Horst Heldt)ディレクターに向かうだろう。

 シャルケで2シーズンを過ごしたボアテングは、不調が続き、ケルン戦でも後半開始早々に代えられた。昨季終了後にバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)から加入したサムは、この試合には出場していなかった。

 ヘルト氏は、ボアテングとサムがクラブを去ることを認めている。

 サムについて、「身体的に明確な欠点があるというわけではない」としたヘルト氏は、「彼は自分本位で、プラスのエネルギーを発していない。残りの2週間をそういう選手と過ごしたくない」と明かした。

「シドニーは、レバークーゼンで本当にとてもよくやっていたが、ここではそうではなかった」

 また、ヘーガーが16日まで練習に参加できないのは、「クラブへの忠誠心に疑問が残る」ためだとしており、週末の結果次第で最終節に臨めるかが決まる。

 ヘルト氏は、結果が出ない限り他選手の契約も解除する可能性があるとしている。

「これは第一段階だ。今週は、他選手の反応を細かく監視する。われわれが本気だということを自覚したことだろう」

(c)AFP