テキサス発砲事件、ISとの断定は「時期尚早」 米政府
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【5月6日 AFP】米テキサス(Texas)州でイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画展を標的として発生した発砲事件について、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が犯行声明を出した。しかしホワイトハウス(White House)は5日、ISによる襲撃だったと断定するのは時期尚早という見方を示した。
この事件は3日、同州ダラス(Dallas)近郊のガーランド(Garland)で開かれていたムハンマドの風刺画展示会の会場前で発生。武装した2人組が警備員に発砲し、その後2人組は警察官に射殺された。この風刺画展をめぐっては、多くのイスラム教徒が不快感を示している。
ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト(Josh Earnest)大統領報道官は記者団に対し、事件は「FBIとその他の情報当局者らが引き続き捜査」しているとして、「現時点で断定するのは時期尚早」と述べた。
残虐な手法でシリアやイラクの広い範囲を掌握しているISは5日になって、今回米国内で初となる襲撃事件を起こしたと主張している。
しかしアーネスト報道官は、ISや他の過激派は「米国内を含め世界中の個人に向けて、ソーシャルメディアを通じて発信していく機会を最大限に利用しようとする」ことが多いと指摘している。(c)AFP/Daniel DE LUCE