【4月30日 AFP】米東海岸各地の主要都市で29日、メリーランド(Maryland)州ボルティモア(Baltimore)で黒人青年が警察に取り押さえられた際に負傷し、その後死亡したことに抗議するデモが行われ、参加した数千人規模の人々が警察の公平な対応を求めた。

 最大のデモとなったのは事件のあったボルティモアで、数千人のデモ隊が市中心街から市庁舎まで行進し、市の一部地区はまひ状態となった。参加者の大半は若者だった。

 警察による黒人への暴力や差別に対する怒りが米国では再び表面化しており、デモはニューヨーク(New York)や首都ワシントン(Washington D.C.)、ボストン(Boston)でも行われ、数千人が参加した。

 各地のデモはおおむね平穏だったが、ニューヨーク市警はデモの参加者60人以上の身柄を拘束したと発表した。また一部では小競り合いも発生した。(c)AFP/Michael Mathes, with Peter Stebbings in Washington