【4月17日 AFP】内戦状態にあるイエメンで16日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装組織「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabian PeninsulaAQAP)」が、南東部ハドラマウト(Hadramawt)州にある空港を掌握した。

 混乱が拡大するイエメン南東部での支配強化を狙うAQAPは、ハドラマウト州の州都ムカラ(Mukalla)を制圧し、同地の空港を支配下に置いた。ムカラは人口20万人。

 イエメンでは、北部を拠点とする反政府勢力のイスラム教シーア派(Shiite)系武装組織「フーシ派(Huthis)」が南部で攻勢を強め、3月にマンスール・ハディ(Mansour Hadi)大統領が国外へ脱出。国内情勢が不安定化を増す中、ハドラマウトでは、各地で武装した部族勢力が足場固めを進めている。(c)AFP/Jamal al-Jabiri