【4月17日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ2014-15(UEFA Europa League 2014-15)は16日、準々決勝第1戦の試合が各地で行われ、昨季王者セビージャFC(Sevilla FC)は途中出場の2選手が活躍をみせ、FCゼニト(FC Zenit)に2-1で先勝した。

 アンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督が率いるゼニトは前半29分、アレクサンドル・リャザンツェフ(Aleksandr Ryazantsev)が最初に放ったシュートはセビージャのGKセルヒオ・リコ(Sergio Rico)に阻まれたものの、こぼれ球に詰めたリャザンツェフが再びボールを蹴り込み、敵地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン(Estadio Ramon Sanchez Pizjuan)で先制した。

 ホームで33試合無敗を誇るセビージャは、先制を許したことで約1年以上続いた無敗記録が途切れるかのようにみえた。しかし、ケヴィン・ガメイロ(Kevin Gameiro)との交代で投入されたカルロス・バッカ(Carlos Bacca)は後半28分、アレイクス・ビダル(Aleix Vidal)のクロスから同点ゴールを決めて試合を振り出しに戻した。

 そして迎えた後半43分、セビージャはFCバルセロナ(FC Barcelona)から期限付きで加入し、この試合に途中出場したデニス・スアレス(Denis Suarez)が決勝点を奪い、貴重なリードを手にして第2戦が行われるロシアに乗り込むことになった。

 スアレスは試合後、スペインのテレビ局クアトロ(Cuatro)に対して「しばらくプレーから遠ざかっていたので、このチャンスを絶対にものにしたいと考えていたし、そうすることができた」とコメントしている。

 同日に行われたそのほかの試合では、バッカがかつて所属していたクラブ・ ブルージュ(Club Brugge)がFCドニエプル・ドニエプロペトロフスク(FC Dnipro Dnipropetrovsk)と0-0で引き分け、今大会唯一の無敗を守っている。

 そしてナポリ(SSC Napoli)は、欧州カップ戦を得意とするラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督の下で素晴らしいパフォーマンスを披露し、ドイツ・ブンデスリーガ1部で好調のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に4-1で先勝した。

 また、ウクライナ1部リーグ首位のディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)は、ホームでフィオレンティーナ(Fiorentina)と1-1の引き分けに終わった。

 前半36分にイェレマイン・レンス(Jeremain Lens)のゴールで先制したキエフだったが、試合終了間際にフィオレンティーナのクマ・ババカル(Khouma Boubacar)に痛恨のアウェーゴールを奪われ、同点に追いつかれた。(c)AFP/Andy SCOTT