【4月6日 AFP】パキスタン北西部カイバル・パシュトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州で5日、男が元婚約者とその親族9人を射殺する事件が起きた。地元警察が発表した。男は6か月前にも、元婚約者への持参金支払いを拒否したとして自身の両親と兄2人を殺害していた。

 地元警察によると、男はミル・アフマド・シャー(Mir Ahmad Shah)容疑者(25)。同日未明、同州チャルサダ(Charsadda)地区の住宅をアサルトライフル「AK47」を手に襲撃し、現在逃亡中という。

 地元警察署長はAFPに対し、「男は住宅に乱入し、就寝中の一家10人全員を殺害した」と述べた。死者の中には子ども2人と女性4人が含まれていたという。

 警察署長によると、シャー容疑者は、昨年に両親と2人の兄を殺害した容疑ですでに指名手配されていた。容疑者の家族は、当時の婚約者の父親が持参金として住宅用の土地を要求したのに対し、これを拒否したという。別の警察関係者は、容疑者がこの要求に激怒していたと話している。(c)AFP