【3月27日 AFP】ドーピング違反で18か月の出場停止処分を科された競泳男子の朴泰桓(Tae-Hwan Park、パク・テファン、韓国)が27日、謝罪会見を行い、涙ながらに許しを求めた。

 国際水泳連盟(FINA)の処分が発表されて以来、初めて公の場に姿を見せた朴は、「心から謝罪いたします…すべて私の過ちです」と話した。

 暗い色のスーツとネクタイを着用した朴は、何度も泣き崩れ、感情のコントロールに苦心していた。

「恥ずかしいし、許しを請いたい」

 25歳の朴は、第17回アジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)開催前の昨年9月3日に提出した検体が、アナボリック・ステロイド(anabolic steroid)に陽性反応を示した。

 韓国の検察当局は先月、朴に禁止薬物のテストステロン(testosterone)が含まれることを伝えず注射を施した医師を起訴したと発表しており、国内で大きな話題となった。

「マリンボーイ(Marine Boy)」の異名を持つ朴は、昨年7月に注射を施された結果、9月に提出した自身の尿サンプルが陽性反応を示したと主張していた。

 記者会見で朴は、禁止薬物を意図的に摂取したわけではないとの主張は堅持したものの、起こったことの責任はすべて自分にあると認めた。

「初めは大目に見てもらえると思っていました。わざとではなかったからです。ですが聴聞会が進むなかで、通っていた医院から受け取ったものや、受けた治療について確認を怠ったことを後悔するようになりました」

「わざとかどうかに関係なく、このような騒ぎを起こしてしまったことを謝罪いたします」

(c)AFP