【3月26日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は26日、2014年の先進国への難民申請者数が、前年比45%増の約86万6000人に上ったと発表した。シリアとイラクの紛争が大きく影響しており、ドイツへの申請が最も多かったという。

 UNHCRによると、申請者数は過去22年で最多。UNHCRのメリッサ・フレミング(Melissa Fleming)報道官は記者団に対し、増加の背景には無秩序に拡大しているシリアとイラクの紛争があり「われわれの時代における最悪の人道危機」をもたらしていると指摘した。

 難民申請者のうちシリア出身は15万人で、前年比116%増だった。また、申請先の国はドイツが17万3000人と最多で、続いて米国が12万1200人、トルコが8万7800人、スウェーデンが7万5100人に上った。(c)AFP/Agnes Pedrero