【3月24日 AFP】日本人観光客などが犠牲となった襲撃事件が起きたチュニジア首都チュニス(Tunis)の国立バルドー博物館(National Bardo Museum)が、24日から営業を再開する。

 当日には記念式典も開催される予定で、博物館側は再開を通じて実行犯らに「メッセージ」を送りたいとしている。モンセフ・ベン・ムサ(Moncef Ben Moussa)館長は、「挑戦ではあるが、メッセージでもある…われわれは、彼らの目的が果たされなかったことを示したい」と語った。

 18日に発生し、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が犯行声明を出した今回の事件では、日本人3人を含む外国人観光客20人と警官1人が死亡。2002年以降に同国で発生した中でも最多の外国人犠牲者を出す襲撃事件となった。チュニジア政府は、これが同国にとって重要な観光業に打撃を与えることを懸念している。

 ハビブ・シド(Habib Essid)首相は23日、信頼の回復に向けた措置として、警備に関する「いくつかの点での不備」が確認されたチュニスと博物館周辺を管轄する警察当局の幹部数人を更迭した。(c)AFP