【3月23日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は22日、南スーダンの反政府勢力が子ども兵士250人を解放したと発表した。わずか9歳の少女も含まれていたという。ただ、依然として数千人の子どもたちが戦闘参加を強要されているとユニセフは警告している。

 ユニセフによると、子ども兵士解放に応じた反政府勢力は南スーダン民主軍コブラ派(Cobra Faction)で、政府との合意に基づき、さらに400人の子ども兵士を2日以内に解放する見通しだ。

 しかし、南スーダンで横行する子ども兵士徴用の問題は終結には程遠い。国連(UN)によれば、現在も約1万2000人の子どもたちが武装勢力の下で戦闘に加わっている。

 世界で最も若い独立国となった南スーダンでは2008年、18歳未満の子ども兵士の徴用を禁じる法律にサルバ・キール(Salva Kiir)大統領とリヤク・マシャール(Riek Machar)副大統領(当時)が署名した。だが、キール大統領はマシャール氏を解任し、クーデターを企てたと糾弾。対立は激化し、2013年12月以降、南スーダンは内戦状態に陥っている。(c)AFP