【3月22日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)でシーズン最優秀選手(MVP)に2度輝いた実績を持ち、今季は腰の負傷で全休していたロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のスティーブ・ナッシュ(Steve Nash)が21日、現役引退を発表した。

 41歳のナッシュは、ツイッター(Twitter)に「バスケットボールから引退する」と投稿し、自身の決断について掲載されたウェブサイトのリンクを添えた。

 イングランド出身の父とウェールズ出身の母との間に南アフリカで生まれたナッシュは、生後18か月でカナダに移住すると、米サンタクララ大学(Santa Clara University)で活躍し、1996年のNBAドラフトでは全体15位でフェニックス・サンズ(Phoenix Suns)に指名された。

 1998年にサンズからトレードでダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)に移籍したナッシュは、在籍した6シーズンでリーグ屈指のポイントガードに成長し、司令塔の地位を確立した。

 そして2004年にフリーエージェント(FA)でサンズと契約したナッシュは、2004-05シーズンと2005-06シーズンにシーズンMVPに選出され、レイカーズに移籍する2012年まで在籍した。

 フリースローと3ポイントシュートの正確さで知られ、アシスト王に通算5回輝いているナッシュは、腰のけがを診察した医師からの助言を受け、昨年10月に今シーズンの全休を発表していた。

 NBAで通算1217試合に出場し、1試合平均14.3得点、8.5アシストを記録していたナッシュは、自身の決断について、「それはほろ苦かった」と表現している。

「だけど、これから今までとは違う何かを学べることに胸が高鳴っているよ」

(c)AFP