【3月20日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)で20日、昨年12月に起きた立てこもり事件の現場となった「リンツ・ショコラ・カフェ(Lindt Chocolat Cafe)」が3か月ぶりに営業を再開した。マーティン・プレースマーティン・プレース(Martin Place)にある同店には、再開を待ちわびる数十人の客が開店前に列をつくった。

 事件では、イスラム教の聖職者を自称していたイラン出身のマン・ハロン・モニス(Man Haron Monis)容疑者が、店のスタッフや客を人質にとって約17時間にわたり立てこもり、店内に突入した警察によって射殺された。また人質となっていた店長のトーリ・ジョンソン(Tori Johnson)さん(34)と、店を訪れていた法廷弁護士で3児の母親だったカトリーナ・ドーソン(Katrina Dawson)さん(38)が死亡した。

 事件を受けて店内には、人質となって死亡した2人を悼むプレートが設置された。(c)AFP