【3月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するザウバー(Sauber)は13日、ドライバーのラインアップをめぐる法廷騒動の渦中で、シーズン開幕戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2015)のフリー走行1回目を出走せずに終えた。

 アルバートパークサーキット(Albert Park)で始まった90分間のフリー走行では、法廷侮辱罪の審問が一時見送られる中、ザウバーのマシンはガレージにとどまった。

 ザウバーは、ギド・ヴァン・デル・ガルデ(Giedo van der Garde)との契約を順守しメルボルン(Melbourne)で行われるレースに出走させる命令を下した裁判所の判断に対して上訴したが、12日に棄却された。

 財政難に直面していたザウバーは、ヴァン・デル・ガルデの代わりに多額のスポンサー契約を持つマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)とフェリペ・ナスル(Felipe Nasr)を起用していたが、両ドライバーの開幕戦は絶望的な状況となっている。

 この日、エリクソンとナスルがザウバーのエントリーリストに名を連ねる一方で、ヴァン・デル・ガルデもレーシングスーツに身を包んでサーキットに姿をみせていた。

 ヴァン・デル・ガルデは、エリクソンのマシンでシート調整を行う様子が目撃されたものの、現時点では参戦に必要なスーパーライセンスを持っていないことは明らかとなっている。(c)AFP