【3月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するザウバー(Sauber)は12日、ギド・ヴァン・デル・ガルデ(Giedo van der Garde)をシーズン開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2015)で出走させる命令が下った裁判で、法廷侮辱罪に直面している。

 矢継ぎ早に行われた一連の裁判の末に、ザウバーは判決を順守する保証として13日の午前中にチームの資産リストを提出するように言い渡された。

 ザウバーは、元リザーブドライバーのヴァン・デル・ガルデとの契約を順守する命令を下した豪ビクトリア州最高裁判所(Supreme Court of Victoria)の判断に対して上訴していたが、棄却されていた。

 ヴァン・デル・ガルデは、ザウバーが今季のシートを約束する契約を破棄し、代わりに多額のスポンサー契約を持つフェリペ・ナスル(Felipe Nasr)とマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)を起用したと訴えていた。

 今回の法廷騒動の末に、ザウバーは今季に向けての準備が中断に追い込まれ、13日に行われる公式練習でのドライバーのラインアップも、次の審理も不透明な状況となっている。

 弁護士は、ザウバーがヴァン・デル・ガルデを正規ドライバーに復帰させる努力を怠っていると述べ、判決を順守させるためにチームのマシンの差し押さえを求めていると語っている。

 クライド・クロフト(Clyde Croft)裁判長は、法廷侮辱罪の適応に先立ち、ザウバーに対して13日午前中までに資産の詳細を提出する命令を出している。(c)AFP