【3月13日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で12日、イスラエルがガザ境界を封鎖した2006年から途絶えていたイスラエルへの農産物の輸出が8年ぶりに再開された。当局者および非政府組織(NGO)が明らかにした。

 ガザは収入のほとんどを農業に頼っていたが、イスラエルによるガザ封鎖で人と物資の出入りが厳しく制限されたことから、ガザの農業はまひ状態に陥っていた。イスラエルは先週、ガザの農民を支援するとともに国内の超正統派ユダヤ教徒からの要望に応じるためとしてガザからの農産物の輸出を認めると発表していた。

 イスラエルの人権団体Gishaは、イスラエル管轄下のケレムシャロム(Kerem Shalom)検問所でガザ側からトマトとナスを積載したトラック3台が通過を認められたと発表した。

 戒律を厳格に守る超正統派のユダヤ教徒はユダヤ歴で7年に1度、イスラエル国内でユダヤ人の手によって生産された食物を食べることができず、今年はその年に当たるという。(c)AFP