【3月12日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のジェンソン・バトン(Jenson Button)が12日、開幕戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2015)での自身4度目となる優勝は難しいとコメントした。

 これまで2009年、2010年、2012年と同GPを3度制し、2009年には年間王者に輝いているバトンだが、表彰台入りを狙うにはシーズン前のテストが足りていないことを認め、表彰台に上るのは難しいとの見解を示した。

 マクラーレン・ホンダは新エンジンに問題が繰り返し発生し、テストで他チームよりもかなり少ない距離しか走ることができなかった。さらにテストでは、もう一人のドライバー、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)のクラッシュも発生。アロンソは入院を余儀なくされ、オーストラリアGPの欠場が決まった。

 バトンは報道陣に対し、「僕たちにとって、簡単この上ない週末にならないことは、みんな分かっている。優勝を狙えるかって?それは無理だろう」と話した。

「テストでは問題続きだったけど、マシンやエンジンの感触という点で言うと、ものはすごくいい。単に時間の問題だ。この週末は、勝つことよりも、あらゆる面でベストを発揮することが中心になるはずだ」

 今季からパワーユニット供給元をホンダに変更したチームは、シーズン前のテスト走行で、走行距離と周回数で参加チーム中最下位だった。

 2010年にマクラーレンに加わったバトンは、緻密なシステムの構築の点で、メルセデスAMG(Mercedes AMG)、フェラーリ(Ferrari)、ルノー(Renault)のパワーユニットに1年後れを取っていると話した。それでもバトンは、チームが戦える状態になるまで、それほど時間はかからないと感じている。

「あのパワーユニットのレイアウトを見て、あれだけのものがマシンのなかに詰め込まれてるのを知ったら、誰だってすごい攻めの設計だって言うだろうし、ホンダが優勝するために戻ってきたのが分かるはずだ」

「僕たちが前で争えるようになるかは、単に時間の問題だ」

(c)AFP