【3月12日 AFP】Jリーグ2部(J2)のセレッソ大阪に所属するディエゴ・フォルラン(Diego Forlan)が12日、大阪市内で記者会見を開き、ウルグアイ代表からの引退を発表した。

 母国を長年支えてきた35歳は、同国代表で3度のW杯を含む歴代最多の112試合に出場し、36得点を記録。2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)では、大会最多タイの5得点を挙げて得点王と大会MVPに輝き、チームを3位入賞に導いた。2011年にはコパ・アメリカ(2011 Copa America)のトロフィーを掲げている。

 フォルランは、「非常に難しい決断だったが、時が来たと感じた。どんなことにも始まりと終わりがある。新しい世代に道を譲る時だと感じた。代表は新たな道を歩み出す時だ」と話した。

「代表のユニホームをまとって、偉大な選手たちとプレーできたことは何よりの誇り。ウルグアイ代表でプレーするのは、子どものころからの夢だった。選手たちが国歌を歌うのを、テレビで見ていたのを覚えている。夢を叶え、あのユニホームをまとって国歌を歌えたことを思うと、万感の思いがある」

 昨年はセレッソがJ2に降格するなかで、自身もままならないシーズンを過ごしたフォルランだが、クラブレベルでは現役を続けることを強調し、「サッカー自体からの引退はまったく考えていない。肉体的なコンディションは、ここ数シーズン、まったく落ちていない」と話した。

「今季の目標はセレッソの昇格の力になること。そのためにシーズン前のトレーニングも十分に積んできた。今、代表引退を決断したのは純粋にタイミングの問題。今年はコパがあるし、W杯の予選も始まるから、道を譲るべきと感じた」

 クラブでもマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やビジャレアル(Villarreal CF)、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)などで輝かしいキャリアを送ってきたフォルランは、代表ではルイス・スアレス(Luis Suarez)の43得点に次ぐ歴代2位の得点を記録している。代表での最後のプレーは、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のコロンビア戦ということになった。

「代表選手から応援する側に変わるというのは不思議な感覚になるだろうと思ううが、これからも代表のことは全身全霊で応援していく。

「私はこれまでピッチで、言葉ではなくプレーや気持ちで示してきた。今の選手は、今さら私が説明しなくても、代表のユニホームを着ることの意味を分かっている」

(c)AFP