■「通常の手順」

 チームは声明で、アロンソの主治医が脳振とうの影響を懸念し、「あまり時間が経たないうちに別の脳振とうを起こさせないため、当分の間は危険因子をなるべく遠ざけた方が良い」と判断したことを明かした。

 マクラーレン・ホンダは同時に、アスリートの「セカンド・インパクト・シンドロームのリスクを減らす」上で、これは通常の手順だと話している。

「フェルナンドはアドバイスを理解し、それを受け入れた。オーストラリアGPでマクラーレン・ホンダの2台のマシンを走らせるのは、フェルナンドのチームメートであるジェンソン・バトンと、テスト兼リザーブドライバーのケビン・マグヌッセンということになる」

「フェルナンドの主治医は、彼の状態が良いことを認め、レースに出たがっていることも知っている。そして、3月27日、28日、29日のマレーシアGPでコックピットに戻るため、体力トレーニングをすることも推奨している」

「マクラーレン・ホンダのスタッフ全員が、フェルナンドの決断と、医師のアドバイスを支持する」

 アロンソの事故の他にも、マクラーレン・ホンダは新型車「MP4-30」の信頼性に不安を抱えており、エリック・ブーリエ(Eric Boullier)レーシングディレクターも、現実的にフロントグリッドを狙えるのは、第5戦のスペインGP(Spanish Grand Prix 2015)以降だろうとしている。(c)AFP/Kieran CANNING