【2月27日 AFP】来月1日からの英国のウィリアム王子(Prince William)の訪問を前に、中国の国家林業局国家林業局は、象牙製品の輸入を向こう1年間にわたって禁止すると発表した。同局がホームページ上で公表した声明によると、禁止措置は26日から発効した。

 ウィリアム王子は野生動物の密売撲滅を訴える活動を行っており、来月4日に訪問する中国南西部・雲南(Yunnan)省で、この問題について演説する予定。

 中国は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(ワシントン条約、Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and FloraCITES)の締約国だが、国内における一定量の象牙製品の取引は合法としている。

 経済成長が続くなか、国内の象牙需要は増加しており、世界最大の象牙消費国となっている。環境活動家によれば、こうした状況により毎年、数万頭のアフリカゾウが殺されている。(c)AFP