【2月22日 AFP】フランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)は21日、期限付き移籍しているイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で不本意なシーズンを送るコロンビア代表のラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)について言及し、ユナイテッド側が買い取りオプションを行使しなくても、同選手に興味を示すビッグクラブは複数あると語った。

 ASモナコのヴァディム・ヴァシリエフ(Vadim Vasilyev)副会長は、英国放送協会(BBC)に対し、膝のけがでW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欠場を余儀なくされた29歳のファルカオには、いくつかのビッグクラブが獲得に興味を示していると明らかにした。

 ポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)などで活躍し、2013-14シーズンにASモナコと複数年契約を結んだファルカオを完全移籍で獲得するためには、ユナイテッドは移籍金4320万ポンド(約79億円)を支払う必要がある。

 しかしながら、ファルカオはユナイテッドで出場した19試合で4得点にとどまっており、最後に出場したイングランドFAカップ(FA Cup 2014-15)5回戦のプレストン・ノースエンド(Preston North End)戦では試合途中でベンチに下げられ、ユナイテッドへの完全移籍は難しいとみられている。

 ヴァシリエフ副会長はBBCに対し、「私はファルカオのことを心配していない。彼はワールドクラスのストライカーだ」とコメントしている。

「マンチェスター・ユナイテッドがシーズン終了後にオプションを行使しないことを決めたとしても、われわれはほかのビッグクラブからも獲得に関心を示されている」

「だから私は彼について何の心配もしていない」

 ユナイテッドはすでにファルカオを期限付きで獲得するために移籍金600万ポンド(約11億円)、同選手には週給26万5000ポンド(約4800万円)を支払っている。

 ユナイテッドで指揮を執るルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は、コロンビア国内のメディアからやり玉に挙げられており、元コロンビア代表のファウスティーノ・アスプリージャ(Faustino Asprilla)氏からは、「ファン・マール(Van Maal、ミスター悪魔)」というニックネームをつけられている。

 それでもファン・ハール監督は先月、ASモナコに加入したシーズンに9得点を記録しているファルカオについて、完全移籍するためにはそれだけの実力を証明する必要があるとコメントしていた。

「選手にかかるコストが9500万ポンドであっても、5000ポンドであっても違いはない。自分の実力を証明する必要がある」

(c)AFP