【2月18日 AFP】薬物規定違反で長期の出場停止処分を科されていた米大リーグ(MLB)のアレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)が17日、ファン、チームメート、リーグに向けて手書きの謝罪文を公開した。

 大リーグ史上最長の出場停止を科され、2014年シーズンの全試合を欠場したロドリゲスは先日、オーナーのスタインブレナー一家を含む球団幹部と会談し、自身の過ちを謝罪している。

 それから1週間後のこの日、ヤンキースがフロリダ(Florida)で春季キャンプに入る9日前に、ロドリゲスはパフォーマンスを強化する薬物を使用したこと、そしてリーグや球団にたてつくような行動をたびたび取ったことを謝罪した。

 ロドリゲスは、「2014年シーズンの出場停止につながった過ちについて、責任はすべて私にあります」とつづっている。

「必要以上に状況を悪化させたことを後悔しています。MLBに、ヤンキースに、スタインブレナー一家に、選手会に、そしてあなたに、ファンに対して、申し訳ないと言うことしかできません」

 ロドリゲスはまた、ファンの期待を裏切ったことについて、多くの野球ファンが懐疑的な姿勢を崩していない事実を受け入れるつもりだと述べ、「心を込めて、アレックス」と締めくくった。

「みなさんの多くは、どう謝罪しようと、いまさら何を言っても信じられないと思っているでしょう。それは分かっていますし、その理由も理解しています。すべては私の身から出たことです」

 ロドリゲスが謝罪文を公開する4時間前には、「バイオジェネシス(Biogenesis)」社を経営するアンソニー・ボッシュ(Anthony Bosch)被告に対し、フロリダの連邦判事から禁錮4年の刑が言い渡された。

 2013年に明らかになったバイオジェネシス・スキャンダルでは、ボッシュ氏がロドリゲスを含めた13人の選手に対し、ヒト成長ホルモン、ステロイド、テストステロンなどの禁止薬物を提供していたとされている。

 ア・リーグの年間最優秀選手(MVP)に3度輝いているロドリゲスは、この薬物規定違反で211試合の出場停止を科され、のちに処分は162試合に軽減されたものの、2014年シーズンは1試合も出場を許されなかった。

 ロドリゲスは、「私はパフォーマンス向上薬の使用で、リーグ史上最長の出場停止を科されました。コミッショナーは、この件は終わったとしています。選手会も同じです。ヤンキースは、次のステップは野球をすることだと言っています」と述べた。

「私も今回の出来事に終止符を打ち、野球に集中する心づもりでいます」