【2月10日 AFP】フランス・カンヌ(Cannes)の病院で20年以上前に女児を取り違えられたとして、2家族が病院を相手取り起こしていた訴訟で10日、病院側に200万ユーロ近い賠償の支払いが命じられた。

 仏南部グラース(Grasse)の裁判所は、病院側に188万ユーロ(約2億5200万円)の支払いを命じた。内訳は、取り違えられた子どもたち(現在は成人)に各40万ユーロ(約5400万円)、子どもたちの親3人に各30万ユーロ(約4000万円)、取り違えられた子どもたちのきょうだい3人に各6万ユーロ(約800万円)となっている。

 2家族は勝訴したが、要求していた賠償額はこの6倍だった。一方、裁判所は医師と産科医に対する訴えは棄却した。一方の家族の代理人を務める弁護士は現地テレビ局に対し、病院側に責任があることを認める判決で家族側は満足していると述べた。控訴するかどうかは明らかにしていない。(c)AFP/Catherine MARCIANO