【2月10日 AFP】アルペンスキー世界選手権2015(2015 FIS Alpine World Ski Championships)は9日、米コロラド(Colorado)州ビーバークリーク(Beaver Creek)で女子アルペン複合が行われ、スロベニアのティナ・マゼ(Tina Maze)が今大会2度目の優勝を果たした。

 現在、W杯で総合首位に立つ31歳のマゼは、6日の女子滑降で金メダルを獲得すると、この日も1本目の滑降で最速タイムをたたき出した。

 そしてマゼは、最終滑走者として臨んだ回転で素晴らしい滑りをみせ、オーストリアのニコール・ホスプ(Nicole Hosp)に競り勝った。

「勝てるなんて、びっくり」としたマゼは、「とにかく頑張ってベストを尽くしました」と話した。

 オーストリア勢は、銀メダルのホスプに続いてミヒャエラ・キルヒガサー(Michaela Kirchgasser)が銅メダルに輝いたものの、スーパー大回転を制したアンナ・フェニンガー(Anna Fenninger)は4位に終わり表彰台を逃した。

 一方、2年ぶりの回転に臨んだ米国のリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn)は、滑走では7位につけたものの、序盤でミスを犯してコースアウトしてしまい、この日も地元開催の大舞台で不本意の結果に終わった。

 滑降と回転の合計タイムで競うアルペン複合は、2本とも同日に行われる。

 3日のスーパー大回転でも銀メダルに輝いたマゼは、世界選手権で通算4個目の金メダルを獲得した。

 マゼは、滑降で1分45秒25を記録すると、回転では5番目のタイムをたたき出し、2011年と2013年大会で2位に終わった雪辱を果たした。

 W杯の複合で、マゼは2011年の伊タルビジオ(Tarvisio)大会、2012年のスイス・サンモリッツ(St. Moritz)大会、そして2013年の仏メリベル(Meribel)大会の合計3回で優勝を果たしている。

 また、31歳のホスプにとっては特別な日となり、これまで複合に出場した世界選手権の5大会すべてでメダルを手にした。

「驚いています」と話したホスプは、「このメダルを取れて本当に幸せ。大変な試合でしたから」と喜びを表現した。(c)AFP/Greg Heakes