【2月7日 AFP】2015年シーズンのフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)参戦を目指すマルシャ(Marussia F1 Team)が、昨季マシンでの参戦申請を却下された。

 財政難に見舞われて管財手続きに入ったマルシャは、昨季終盤の第17戦米国GP(United States Grand Prix 2014)、第18戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2014)、アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2014)の3戦を欠場した。

 マルシャ側は今月中にも管財人の管理下を離れることを願っているが、2014年のマシンを使用することを許可しない判断が下ったことにより、3月15日に決勝が行われる開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2015)出場への扉が閉ざされた。

 昨年のマシンによる参戦申請は5日、フランス・パリ(Paris)で行われたF1ストラテジー・グループの会合で棄却された。

 FOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長は、6日付の英紙インディペンデント(The Independent)に対し、「彼ら(マルシャ)は昨年のマシンでの参戦を求めていたが、受け入れられなかった。全チームの賛同が必要だったが、3、4チームが反対した」と明かしている。

 英国内の報道によると、マルシャは新たなオーナーが見つかりさえすれば今季中にも参戦できると考えているという。F1規定では、各チームは1シーズン中3レースまでは欠場が許可されており、マルシャには第4戦のバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2015)までの猶予がある。

 5日には同じく資金難に苦しむケータハム(Caterham F1 Team)が資産を売却することになり、2015年の復帰がなくなっていた。ケータハムは昨年10月にマルシャと同じく管財人の管理下に置かれていた。(c)AFP