■米F22もヨルダン戦闘機を護衛

 ヨルダン政府は5日、シリアのイスラム国拠点に対する数十回の空爆を同日行ったと明らかにするとともに、今後隣国イラク国内にあるイスラム国の拠点も攻撃対象とすると表明している。

 ヨルダンのナセル・ジュデ(Nasser Judeh)外相は、米CNNに対し、「これは、勇敢なパイロットの惨殺に対する報復作戦の始まりに過ぎない」と語った。

 ジュデ外相はCNNのインタビューで、ヨルダン軍によるイスラム国攻撃計画の詳細に関する発言を避けたが、同組織への攻撃は容赦ないものとなる、と話した。同外相は、「ヨルダンは、イスラム国を壊滅させるため、どこまでも追う。われわれは最前線で戦っている。これはわれわれの戦いだ」と強調した。

 ヨルダンはこれまで、イスラム国への空爆を行う米国主導の有志国連合の一員として、定期的な空爆を隣国シリアで行ってきた。

 ジュデ外相はさらに、米FOXニュース(Fox News)のインタビューで、イラク国内のイスラム国の拠点も攻撃するのかという質問に対し「その通りだ。しかし、今はイラクよりシリアの方が多い。作戦は現在進行形だ」と述べ、「やつらは、イラクにもシリアにもいる。どこにいても関係なく、攻撃しなければならない」と付け加えた。

 複数の米軍関係者は、米軍のF16戦闘機とF22戦闘機がヨルダン軍の戦闘機を護衛しているほか、米軍は空中給油用機や哨戒機による支援も行っていると述べた。(c)AFP/Mussa Hattar