【2月6日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で資金難に直面していたケータハム(Caterham F1 Team)は5日、昨季使用したマシンをはじめ、事務所の椅子などの資産を売却することになり、今季のグリッドに戻ってくるというわずかな望みが絶たれた。

 英国に拠点を置くケータハムの資産は、管財人の指示でワイルズ・ハーディー(Wyles Hardy & Co.)社が主催するオークションにかけられることになり、オンライン上にはそのリストが並んだ。

 ワイルズ・ハーディー社は、「最初に出品されるのは、2014年のシャシーやピットレーン機材などで、オークションは3月上旬に行われる予定」と発表している。 

 ケータハムは昨年12月、2015年の世界選手権に参戦するために国際自動車連盟(FIA)から特例の救済措置を受け、新たな買い手を見つけて2014年のマシンを使用する許可を得ていた。

 ケータハムはこれで新型マシンの開発に莫大な資金を投じる必要がなくなり、新たなオーナーの下でF1に残留することが可能になるとされていた。

 ケータハムは、2014年シーズンの途中で管財人の管理下に置かれ、第17戦米国GP(United States Grand Prix 2014)と第18戦ブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2014)を欠場したが、ファンからの寄付により最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2014)に出走した。

 一方、マルシャ(Marussia F1 Team)もケータハムと同じく財政難に見舞われて昨年10月に管財手続きに入り、終盤の3レースを欠場している。

 ところが今週に入って複数のメディアが、マルシャは数週間以内に管財人の管理下を離れ、3月15日にメルボルン(Melbourne)で開催される開幕戦に昨季のマシンを使用して出場する可能性が残されていると報じている。(c)AFP